メガリス-20(MEGALIS-20)の有効主成分:タダラフィル

由来

タダラフィルとは米国のイーライリリー・アンド・カンパニーが開発したED治療薬シアリスの有効主成分の名称です。別名「ウィークエンドピル」と呼ばれており、これはアメリカでの愛称あるいは俗称で、有効成分タダラフィルがもつ持続時間の長さに由来しています。
タダラフィルを服用すると、ED(勃起不全)を引き起こす原因とされているPDE5酵素のはたらきを抑制することができますが、これは他社が製造する他成分ED治療薬であっても作用メカニズム的には同様となっています。
しかし他のED治療薬(シルデナフィル、バルデナフィル等)は、肝臓から出される薬物代謝酵素のはたらきによって、比較的早い段階で他の物質に変換されて、トイレなどで体外に排出されてしまうという性質があり有効成分が長時間体内にはとどまっていません。しかしこのタダラフィルについては、効き目が生じるのは服用から2~3時間後と遅いのですが、同様に体内で代謝される速度も遅いため、長時間体内に留まり効果を持続することができるのです。

効能

タダラフィルは、生体内で環状グアノシン一リン酸 (cGMP) の分解を行っている勃起反応を抑える5型ホスホジエステラーゼ (PDE-5) の酵素活性を阻害してくれます。これが陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して血管を拡張させ、血流量が増える(もしくは血圧が低下する)ことによって勃起が機能すると考えられています。また前立腺肥大症においては、前立腺及び膀胱平滑筋の弛緩も薬効に影響していると言われています。

(補足事項) また公益社団法人日本薬学会HPでも下記薬学用語として取り扱われています。
http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AFGMP

副作用

タダラフィルの臨床試験では全体の29.0%に副作用が見られました。多くみられたものには、頭痛、ほてりなどがありますが、これは重度でなければ薬の効果の現れとしても見ることができます。
しかし重大な副作用には、発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群が起きることがあります。
また硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニコランジル等の硝酸エステル系薬剤)との併用により降圧作用が増強し、急激な血圧下降させることがあるので併用は禁忌とされています。

効果の仕組み

通常の勃起では、勃起後にcGMP(環状グアノシン一リン酸)が血管細胞内に増えることによって、血管が弛緩し勃起がおさまります。しかし、クエン酸シルデナフィルを服用すると勃起後も血管が弛緩しないため、通常よりも勃起が持続するとされています。
クエン酸シルデナフィルによる効果はこのような仕組みで起こるため、服用したとしても性的刺激を受けることがなければ、勃起することは難しいとされています。服用によって勃起後の維持力・硬さなどを改善できる可能性はありますが、媚薬のような興奮作用を発生させ、勃起自体を引き起こす治療薬ではありません。
男性にとって夢の治療薬と言われているクエン酸シルデナフィルは 服用する事により、勃起不全の悩みが改善されたといったケースが多くみられます。ただし、全ての方、またどのような状況にも有効であるわけではありません。

併用禁止薬

タダラフィルは血管拡張に伴う血圧の低下を招きますので、狭心症発作の治療のためのニトログリセンや硝酸イソソルビドなどを併用すると血圧が危険なレベルまで低下し、死亡する可能性もあります。 このような重大な有害事象が起こる薬剤の組み合わせを「併用禁忌」と表現し、生命に関わる為、併用することを禁止しています。

クエン酸シルデナフィルと併用禁忌の薬物
  • 硝酸イソソルビド
  • 亜硝酸アミル
  • 硝酸イソソルビド
  • ニトロプルシドナトリウム
  • ニトログリセリン
  • ニコランジル
  • ニプラジロール
シアリスのED治療以外の効能

タダラフィルはED治療薬、原発性肺高血圧症治療薬に続き、前立腺肥大症(BPH)に伴う排尿障害の適応として日本新薬が申請しています。
すでに米国では前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品機構)に承認されています。

前立腺肥大症による排尿障害がある患者さんは、膀胱・前立腺・尿道の平滑筋が緊張した状態にあります。
前立腺を支配している神経には一酸化窒素(NO)産生酵素含有神経が多く認められていると言われています。つまり、ヒト前立腺組織において一酸化窒素(NO)が前立腺平滑筋の弛緩に関して生理的な役割を担っていることが言えます。(一酸化窒素NOで平滑筋が弛緩)

シアリスは一酸化窒素(NO)分解酵素の働きを抑制するため、一酸化窒素(NO)の働きを増強し平滑筋が弛緩し排尿障害を緩和するのです。
前立腺肥大症(BPH)の排尿障害で承認されると、ED(勃起不全症)、肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療に続いて3つ目の適応となります。